2023年5月三之丸金魚祭り後の懇親会にて
伊藤昇平@工学博士
好むと好まざるにかかわらず、主にディーゼルエンジン用燃料噴射装置の開発・研究一筋の会社生活でした…今はHV、EV技術まで拡げて情報発信しています。
❶1952年三重県桑名市に生まれる
❷1975年3月名古屋大学工学部卒業
❸1977年3月名古屋大学大学院修士課程修了。1976年に大手電機会社での高速増殖炉の研究開発部隊へのお誘いを受けたが、両親の反対で断念。
❹1977年4月地元企業の日本電装(デンソー)に入社、ディーゼル噴射技術部に配属となった。これが私のディーゼルエンジンへの関わり合いが始まりである。
❺当時不採算であったトラック用ディーゼル噴射ポンプの設計・開発の仕事の傍ら、ディーゼルトラックのサージ(車両の振動)現象の解明も任される。
❻1985年9月新しい物理モデルを考案して、トラックサージ現象の解明結果を発表¹⁾。
❼1990年12月工学博士の学位を取得(指導教官:東京大学工学部酒井宏教授)
❽1991年7月高圧噴射ポンプの開発²⁾を続けるも、十二指腸潰瘍で1か月入院、休養。
❾1992年~1993年高圧ポンプの営業技術を担当。入社以来初めてお客様の前面に立つ。
➓1994年~2003年まで10年間コモンレール開発の責任者³⁾⁻⁶⁾。2002年180MPaコモンレールを世界に送り出す。この10年は人生で最も充実した会社生活となりました。
⓫2003年7月心臓弁膜症による人工弁置換手術で休養。
⓬2004年1月コモンレール責任者を外れる!事業部内開発室でガソリンエンジン部品を含めたエンジン補機全般の開発に従事。ここで初めてガソリンエンジン分野に触れる。
⓭2005年1月技術開発センターに移動。
⓮2005年7月常務役員に就任し、全社の技術企画を担当。ここでは車両全般にかかわる部品開発、特に電池、モータ、車両制御(進む、曲がる、止まる)を学ぶ。
⓯2010年1月健康上の理由で自己都合退社。起業の準備を始める!
⓰2012年9月くわな科学技研を起業!大手電機会社よりセミナー教育の声がかかる。
⓱2014年7月急性大動脈解離で緊急入院・緊急手術。九死に一生を得て11月に退院。
⓲2015年1月SMBC日興証券開催セミナーを中心に技術講演会を東京で年1、2回実施、延べ12回に上る。また千葉大学大学院(森吉教授)などでセミナー教育をさせて頂く。
⓳2017年~2019年東工大大学院非常勤講師(指導教官:東工大工学部小酒教授)就任。
☛その後、エンジンメーカー等にてセミナー教育を実施中、現在に至る。
注記)
1)Shohei Itoh et al.,”Simulation Analysis on Dynamic Characteristics of Diesel Fuel Injection Systems"、SAE851586
2)Shohei Itoh et al.,”Advannced In-Line Pump for Medium-Duty Diesel Engines to Meet Future Emissions Regulations”、SAE910182
3)1998年日本機械学会賞(技術)☛120MPaコモンレール(世界初)
4)2001年第36回機械振興協会賞☛120MPaコモンレール(世界初)
5)2002年日刊工業新聞十大新製品☛180MPaコモンレール
6)日本の自動車技術330選「コモンレール;設計者☛伊藤昇平」
❑朝日新聞朝刊@2003年1月4日;P13☛「180MPaコモンレール」
❑JSAE Engine Review Vol.6@2016年11月28日;p19☛「私のコモンレール開発物語」